著者は作家の重松清さん。
作詞家・作家の阿久悠の人生を追いながら
昭和から平成の時代の様子を記す。
阿久悠を追うことは当時の歌謡界を追うことでもある。
幼少期に終戦を迎えたことが、
その後の生き方とどうかかわったかを探る著者。
故郷の捉え方や父との関わりなど、
阿久悠本人はもとより、多くの人にも関係することで
とても興味深かった。
重松清さんは自分と同じ年に生まれているので、
なるほどと思えることが多い。