著者は小ざさ社長の稲垣篤子さん。
小ざさは40年以上行列がとぎれない吉祥寺の和菓子屋さん。
1日150本の羊羹と最中を販売している。
かつては屋台の形で和菓子を販売していた。
現在も1坪の店で販売し,年商は3億円超。
著者は父親に鍛えられながら,
和菓子屋を継ぎ,現在に至る。
販売はもちろん,羊羹を練る。
この本では,著者の半生を振り返りながら,
お店のことを中心に記している。
30人程度の企業だが,
障がい者や夜間学生を雇用するなど特徴がある。
その中で,様々なエピソードを紹介しており,
とても興味深い。
本物を妥協せず作り続けるお店。
目先のことではなく,長い目で考える経営。
いろいろな意味で参考になる本である。
父と娘の関わりも興味深い。