さつき断景
重松 清
祥伝社
2000-11T


著者は重松清さん。
1995年から2000年までの毎年5月の
人々の様子が描かれている。
年齢も立場も様々だが,
家族や友達との関わりが中心。
それぞれ思うようにいかないことも多いのだが,
ほのぼのとした人間関係も描かれていて良い。
阪神・淡路大震災へのボランティアや
地下鉄サリン事件で1本だけ列車が違った話などが登場。
世紀末と思われる事件なども紹介されるのだが,
まだまだ世の中は捨てたものではないという感じか。
この作品が書かれた頃と20年過ぎた今では
読み手の感じ方も違うものと思われる。
今読むと,当時の社会の様子がとても懐かしい。
著者と自分が同じ歳というのも良いか。