著者は諸富祥彦さん。
明治大学文学部教授。臨床心理士。上級教育カウンセラー。
サブタイトルは「まじめな親ほどハマる日常の落とし穴」とある。
親が知らず知らずのうちに我が子に子どもの心を壊していないか
という警鐘。
自分で意識がないだけに,改善ができない。
様々な事例を示しながら,
知らないうちに子どもの心に悪影響を与えていないか問う。
ただし,虐待ではなくてプチ虐待。
ここで思いとどまれば,それはそれでなんとかなる。
例えば,スマホ・ネグレクト。
スマホに気をとられ,我が子に反応できない親。
乳児期のそうした行動が,その後の子どもの心に
大きな悪影響を及ぼす。
学校でじっとしていることができない子ども達,
自己肯定感が低い子ども達,
それらの原因の1つとしてこうしたプチ虐待が考えられる。
親はもちろん,これから親になる人に読んでもらいたい1冊。
子どもに関わるという点では教員にも参考になる1冊。