著者は江宮隆之さん。著書多数。

この本は戦国時代から江戸時代に初期に活躍した
藤堂高虎の生涯を記した本である。

7人の主君を渡り歩いたということで,
安定した江戸時代の人たちからは,
風見鶏とか日和見などと揶揄されたようであるが,
著者の見方は違っていて,
そこには高虎の信念や生き方があるとしている。

評伝というよりは小説的な部分もあって楽しめる。
最終的には大大名になった出世物語ではあるが,
若い頃は苦労もあって,
現在のビジネスマンにも参考になることが多い。

章ごとに「藤堂高虎に学ぶ生き方」というまとめがあるのが特色。
巻末には関連年表も掲載されている。

7人の主君を渡り歩いた男 藤堂高虎という生き方
江宮 隆之
KADOKAWA
2015-12-18