著者はテクニカルライターの井上孝司さん。

表紙には
絶滅危惧車両の事情がわかる本と書かれている。

この本のテーマは
「廃止などの事情が生じると分かり
土壇場になって大騒ぎをするのではなく
早いうちに兆候を把握して
自分なりに名残を惜しんでみても
いいんじゃない?」というところにある。

したがって
廃止の兆候をどのようにして把握するのか
名残を惜しむために気をつけることは何か
などのノウハウが最初に書かれている。

あとは各地の絶滅危惧車両の説明。
写真が多用されているので
鉄道写真の本としても楽しめる。
編成写真だけでなく
車両の特徴等をふまえた写真も多く興味深い。

鉄道車両,鉄道写真の奥深さを感じる1冊である。