著者は月尾嘉男さん。東京大学名誉教授。
総務省総務審議官なども務めた方である。

本書は環境問題の概要と本質を
わかりやすく説明している。
そして,これから何が必要なのかということも提言している。
図表があるわけではないが
文中の数値によって具体的に理解できるし
説得力もある。
何か1つの視点に絞っているのではなく
資源,エネルギー,温暖化,食料,人口など
多彩な視点から考えつつ
それらを総合している点にこの本の特徴がある。

環境問題について考える上での
ガイダンス的な1冊である。