著者は松波晴人さん。
大阪ガス行動観察研究所長。

行動観察とは観察者がフィールドに入って
対象となる人間の行動をつぶさに観察し,
それを分析して,問題解決法を提案する手法である。

本書では,
ワーキングマザー,イベント会場,銭湯,
営業,残業の多いオフィス,飲食業,ホテルのドアマン,
工場,書店での実際の行動観察の様子が記されている。

人間の行動を観察し分析することで,
思いもよらない事実が浮かび上がり,
それが問題解決につながっている。

ただ見るだけでなく,
しっかりと観察することが大事である。
そして,仮説を生み出すことが大事。
よい仮説をたてて検証することも大事。

また,誰かから言われということではなく,
自分で観察して気づくことが学びにつながる。

行動観察の手法はいろいろな場面で活用できるのではあるまいか。
アンケートのような数的手法だけでなく,
アナログだが行動観察から得るものは多いようだ。