著者は伊藤絵理子さん。
毎日新聞社東京本社コンテンツ編成センター勤務。
著者の遠い親戚が同じ毎日新聞社の記者で、
従軍記者として活躍しフィリピンで亡くなっている。
その先輩でもある記者の一生を追いながら、
新聞記者の在り方、組織の中での在り方、人間としての在り方など
考えを深めていく。
生まれてから亡くなるまで、
特に新聞記者時代の様子を探るのだが、
そこは新聞記者らしい取材の進め方である。
戦時中の新聞の様子は記録としても貴重。
一人の人間の生き方を通しながら、
様々なことを考えさせる内容である。