著者は中澤篤史さん。
早稲田大学スポーツ科学学術院准教授。
専攻は,身体教育学・スポーツ科学・社会福祉学。

部活を様々な視点から考察している本。
生徒,教師から見た現状はもちろん,
法的なことや部活の歴史,
そしてこれからの部活についても提言している。

たかが部活という視点では,
部活で生徒や教師が命を失うことがあってはならないこと,
「自主性」を尊重しながらも,それに惑わされないこと。
もちろん,部活の良さ,魅力も押さえている。

著者は最後に「楽しめる練習」を主張する。
決める,交わる,振り返るがポイント。

学校現場での調査研究も豊富であり,
豊富なデータ,資料が示されている。
部活を冷静に考える上で参考になる1冊だ。