カラマーゾフの兄弟―まんがで読破
ドストエフスキー
イースト・プレス
2008-01-01


著者はドストエフスキー。
ロシア文学の名著である。
先日,なかにし礼さんの本を読んだのだが,
そこで「カラマーゾフの兄弟」に興味を持った。
同シリーズの他の本の2倍くらいある厚さ。
文字だけの本で読んだらまさに長編だろう。

なかなか込み入った人間関係とストーリー展開。
目に見える言動だけでなく,心の動きがよく描かれている。
当時のロシアの社会に対する批判もあったと思う。
神や革命などともつながる深い内容。
謎解きのミステリーとしても楽しめる。
裁判は事実通りの結末とはならなかったが,
そのへんも物語に深みを与えているように思う。
あらすじを追うような本ではるが,とても興味深かった。