著者は吉田裕さん。
一橋大学大学院社会学研究科特任教授。
東京大空襲・戦災資料センター館長。
日本近現代史。
2018年11月11日に行われた
東京裁判判決70年記念講演会の
記録をもとに増補加筆したもの。

東京裁判をこれまでより広い視点から見ている。
日本では反英が強く,反米は太平洋戦争後半からであるとか,
欧州とアメリカの関係を考えた場合,
アメリカは日本にとっては憧れであるという視点は興味深かった。
東京裁判史観はアメリカ史観であり,
それを批判することは日米同盟堅持の立場とは
やや矛盾するという指摘も興味深い。