著者は吉田祐二さん。
貨幣経済理論および政治思想,
近代企業経営史などを研究テーマとする。

この本は天皇家を経済の視点から見たもの。
明治以降が中心だが,江戸時代についても触れている。
イメージではなく,具体的な数字等で示している。
日本経済の中から天皇家を見ており,
「天皇財閥」という表現で,
天皇家の日本経済における位置を記している。
最終的には日本の政治,歴史とも関わっており,
なかなか奥が深い内容となっている。
最近の皇室の動きにも触れており,
日本という国の形を考えるようになる一冊。