ボクは坊さん。
白川密成
ミシマ社
2010-01-28



著者は白川密成さん。
栄福寺住職。

この本は現役の坊さんである著者が,
どのようにして坊さんになったか,
日々どのようなことを考えながら生きてるかを,
軽快な文章で記している。

高野山大学の密教学科での学生時代の話は興味深い。
修行はもちろん,普通の学生としてテニスをしたり,
街に遊びに行ったりしたり。

そして住職になってから葬式に行ったり,
様々な行事を行いながら,
仏教,死,生などを自分なりに考えていく様子は,
読んでいてとても勉強になる。
インドの古典等からの引用も興味深い。

何となくイメージはあるが,
実はほとんど知らない坊さんの世界。
著者の他の本も読んでみたい。