著者は上杉剛嗣さん。駅弁愛好家。

この本は,駅弁の掛け紙だけを扱った
かなりマニアックな本である。
駅弁の中身を紹介した本は多いが,
掛け紙だけで1冊の本にするというのはすごいことである。

明治時代からの日本全国の駅弁掛け紙を紹介するとともに,
かつて植民地だった樺太や朝鮮,満州の駅弁掛け紙も紹介している。
また,軍弁と言われる軍隊専用の弁当を紹介され興味深い。

掛け紙から中身を想像するのも楽しいことである。
旅情を誘う掛け紙の数々だった。