著者は小倉志郎さん。
35年間,原子力発電所の見積・設計・建設・試運転・定期検査・
運転サービス・電力会社社員教育などに携わった方。

この本はタイトル通りの内容。
原発の何が怖いのかが,内部で関わった技術者の視点で記されている。
著者は山田太郎というペンネームで3・11原発事故の4年前に
「原発を並べて自衛戦争はできない」という脱原発の論文を書いている。
戦争ではなく地震ではあったが,論文で警告されたような事態が起きている。

自分にとってはかなり脱原発色の濃い内容に思えるが
それだけ自分が接している情報に偏りがあるのかもしれない。
普段得ている情報が,誰が,どのような目的で発信したものか
時には疑ってかからないと事実を知らないままで過ごすことになる。
事実が明らかでない状況では適切な判断はできない。

福島に住む者にとっては,厳しい内容である。

元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ
小倉 志郎
彩流社
2014-06-19