著者は齋藤孝さん。
明治大学文学部教授で
専門は教育学,身体論,コミュニケーション技法。

この本は福沢諭吉の「学問のすすめ」の中から
いくつかを選び
原文,訳文を示すとともに
著者の解説をつけたものである。

「学問のすすめ」はあまりに有名だが
実際にどのような内容なのか理解していなかったので
この本を読むことで福沢の主張を理解することができる。

何度も出てくるキーワードは「自主」「独立」か。
個人の独立と国の独立。
明治期という日本の状況を踏まえた主張だが
その大本は今日の生き方にも通じるところがある。
単に自分のためだけでなく
世のために生きるということが今も大切なのではあるまいか。

おとな「学問のすすめ」