著者は精神科医の和田秀樹さん。

サブタイトルには
親の意識が子供の命運を決める
とある。

公立と私立の格差
地方と都会の格差など
教育に見られる格差を分析している。

そうした中でいかに生き抜くか。
教育での格差が
のちに収入の格差にもつながるという
きわめて現実的な話が出てくる。

しかし格差の実体を示すだけでなく
そうした中で
どのように生きていくかが示されている。
たとえば中高一貫の意味は
カリキュラムにあると分析し
近くに中高一貫校がなくても
家庭で同様のカリキュラムで学習すれば良いとアドバイスする。

これからの教育を考える上で
非常に示唆に富む本である。
小中生の保護者にも読んでもらいたい本でるが
きっとほとんどの保護者は読まないだろう。

そこにすでに
情報の格差が存在しているのかもしれない。